投稿者「ta4ad_admin」のアーカイブ
差別反対東京アクションNEWS 第4号 を発行しました。
差別反対東京アクションNEWS 第3号 を発行しました。
2014年4月28日 第28回 差別反対都庁前アピール(動画)
2014年4月21日 第27回 差別反対都庁前アピール(動画)
差別反対東京アクションニュース 第2号を発行しました。
4月27日 北海道立道民活動センター(かでる27)で行われる、桜井誠講演会への会場貸し出しの取り消しを求める要望に賛同しました。
4月27日に、北海道立道民活動センター(かでる27)で桜井誠の講演会が予定されています。
http://calendar.zaitokukai.info/hokkaido/scheduler.cgi?mode=view&no=167
これに対し、北海道で反差別を闘う有志の方々が、会場を管理している「一般財団法人道民活動振興センター」宛に会場の使用許可を取り消すよう、本日、要望書を渡しました。
差別反対東京アクションとしては、この要望に対して全面的に賛成の意思を表明するために、賛同者として名前を連ねさせていただきました。
提出された要望書の内容は以下の通りです。
要望書
北海道立道民活動センター(かでる27)指定管理者
一般財団法人道民活動振興センター 理事長 相馬秋夫殿
「在日特権を許さない市民の会」いわゆる在特会の会長,桜井誠氏が,4月27日に北海道立道民活動センター(かでる27)の940研修室にて講演会を開く旨が告知されています。
【資料1】http://calendar.zaitokukai.info/hokkaido/scheduler.cgi?mode=view&no=167
この団体の主旨は,「在日特権」なるものを許さないとうたっています。しかし,この団体が主張する「在日特権」という言葉そのものが,日本にすむ韓国・朝鮮人を対象にした差別的なものであり,およそ政治的な主張とはいえないことは,すでに多くの人に知られていることです。「在日特権」という言葉を用いることに関する問題は,「在日特権の虚構」野間易通著(河出書房出版社,2013年)によって明確に指摘されています。
実際に,この団体および関連団体が行っていることは,人種差別を扇動する行為,もしくは人種差別を行うために政治運動にみせかけた集団示威行為です。
2009年に京都の朝鮮学校(日本の小学校に相当)に対して行った街頭演説では,あまりにもひどい言葉による罵倒のためにそこで学ぶ子供たちを恐怖の底におびえさせ,精神的な傷害を受けた人も多かったそうです。
この事件については,京都地方裁判所において民事訴訟が行われ,約1200万円の損害賠償を支払うよう命じた判決が出されました。
【資料2】 http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20131021142729.pdf
この判決には重要な点が3つあります。
1.判決の根拠として、わが国が批准している人種差別撤廃条約が国内で効力があることを確認し、それを用いていること。
2.人種差別撤廃条約に規定している司法の役割にしたがって、「人種差別を禁止し、終了させる」ことを実現しようとしていること。
3.在特会の活動として、ネットを通じた動画の配信行為が重要な役割を果たしていることから、動画配信に協力した人の責任を大きく認定していること。
なお,人種差別撤廃条約の全文は以下のURLにあります。
【資料3】 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinshu/conv_j.html
この条約の4条(c)に、
国又は地方の公の当局又は機関が人種差別を助長し又は扇動することを認めないこと。
という規定があり、この条約にしたがって地方自治体は政策を行わなければなりません。ここから考えると、人種差別を煽動する団体が北海道立道民活動センターという公共の機関を用いて活動をすることを認めることは、条約の趣旨に反すると考えざるを得ません。
この講演が実施されると,今までの事例から同会会長の在日朝鮮人・韓国人を対象とした「ヘイトスピーチ」がネット動画を通じて世界中に発信されることになるのは容易に予見できます。すなわち,北海道立の施設が,人種差別を助長することに加担することになります。
2014年4月9日付の毎日新聞の報道によれば、大阪府門真市は、まさにこの条約の趣旨にのっとって既存の条例の運用によって、いわゆる「ヘイトスピーチ」を繰り返す排外主義団体が公共施設を使うことを認めないということです。
北海道立の施設である北海道立道民活動センターにおいても同様の対応をとることを求めます。すなわち、今回の事例に関しては、北海道立道民活動センター条例9条(2)【資料4】に該当するとして、「在日特権を許さない市民の会」会長の講演会のために北海道立道民活動センターの研修室の使用を認めないことを求めます。
以上よろしくご検討ください。
平成26年4月18日
賛助団体一覧
差別反対東京アクション
男組
排外主義お断り・鎌倉市民の会
C.R.A.C. (Counter-Racist Action Collective)
のりこえねっと
差別らくがき消し隊
TARAI(被差別日経研究所)
北海道ヘイトスピーチデモカウンター一同
要望書の全文はこちら
差別反対都庁前アピール NEWSを発刊します。
毎週月曜日に行われている、「差別反対都庁前アピール」は、これまでYouTubeでの動画の公開を行っていましたが、今後、スピーチ内容をもっと広く知っていただくために、印象にのこったスピーチのダイジェスト版をまとめたNEWSを発行する事にいたしました。
今回が第1号となります。ぜひお読みいただき、都庁前アピールの雰囲気を感じ取っていただければと思います。そして、多くの人が自分の想いを発する事が出来る場として、これからの都庁前アピールへのご参加、ご支援をお願いいたします。
2014年4月14日 第26回 差別反対都庁前アピール(動画)
【練馬区長選候補者アンケート】菊池ひろし候補者から回答をいただきました。
4月14日に各候補者宛にアンケートを送付しましたが、本日、菊池ひろし候補者から回答をFAXとメールでいただきました。お忙しい選挙戦のさなか、真摯にご対応いただきました事に対し、敬意を表し感謝を申し上げます。
メールでいただきました回答を、以下全文、ご紹介させていただきます。
2014年4月17日
差別反対東京アクション御中
練馬区長候補 菊池ひろし(紘)
冠省 去る4月15日付けで貴会から、ヘイトスピーチに関するアンケートを拝受しました。貴会がいかなる人種・民族への差別も許さないという姿勢の下で、ヘイトスピーチのデモ禁止の運動に継続的に取り組んでおられること、深い感動と強い共感を覚えています。そこで以下、貴会からの質問に対して誠実に回答致します。
1. ヘイトスピーチを行っている「在日特権を許さない市民の会」という団体を知っていますか?
はい(知っていた)
[具体的に]
当該の団体は、これまで新聞などでも報道されており、また彼らに類似した団体が新大久保などで口汚く叫んでいることに、私は強い嫌悪の情と怒りを覚えてきました。設問にあります京都地裁の判決は極めて妥当であると思います。彼らは「市民の会」という名称でありますが、その中身は私たち市民とは対極にある、人権無視と憎悪の「哲学」を持った人たちです。私たち市民は、このような団体の言動を許すわけには参りません。
2. 彼ら関連グループが練馬区内で街宣・デモ行進等をしていることを知っていますか?
はい(知っていた)
[具体的に]
私たちの町・練馬にも彼らの口汚い罵り声が聞こえて来ています。彼らは「練馬まで進出してきているのか」という驚きとともに、怒りの気持ちでいっぱいです。弁護士である私は、これまで人権を擁護すること、法の下では人間は皆平等であるとう日本国憲法の精神を大切にして弁護活動をしてきました。このような観点から考えて、日本人はもとより、いかなる外国人であってもヘイトスピーチで傷つけることは許されません。練馬区でも許してはならないと強く考えます。
3. ヘイトスピーチには区長が明確な姿勢と、リーダーシップを示すことが必要ではないか?
[具体的に]
区長の重要な役目・仕事には、区民が安心して暮らせる地域つくりがあります。区長は率先垂範して、区民が生命・財産、その他生活全般にわたって、より安心して暮らせる地域にすることを目指さねばなりません。私は、人が人を差別すること、つまり人の尊厳を侮蔑することに対して絶対に許さないという態度を表明します。同時に練馬区の職員に対しても、いささかでも妥協することなく差別を許さない行政の担い手であることを強く求めて、練馬区が人権擁護で先進的な都市であることを全国に発信してまいります。加えて区民のみなさんに対しても、練馬区の姿勢をしっかり表明するとともに、区民の皆さんと共に「私たちはヘイトスピーチに反対である」の声で包囲したいと考えます。
4. 先進的な自治体では、差別団体への公共施設の貸出拒否を実行しているが、練馬区では同様の措置を検討すべきと考えるのか?
はい(検討を開始する)
[具体的に]
他の自治体でも様々な取り組みが行われ始めています。そのような事例を速やかに集めて検討し、その中から練馬区にふさわしい条例を含む政策の立案に着手します。そのためには区議会のご理解も必要です。私は区議会の皆さんに対して、誠心誠意の姿勢で、状況と事の本質についてご説明し、ご理解と協力をお願いする所存です。
5. 上記回答1~4への補足、差別問題に対する考えがあれば自由に記載されたし。
近年の現象として、ヘイトスピーチを行う団体が横行しています。またこれに「共感」を寄せる人たちも増加傾向にあるように感じています。このことに心から怒りを覚えます。では、何故このような現象が起こっているのか、或いは急に台頭して跋扈しているのでしょうか。私はその背景に、経済的・政治的・社会的に閉そく状況にある日本の姿があると考えます。例を示せば、高齢者の生活難、青年・学生の就職難や「ブラック企業」に代表される極めて不安定な非正規雇用の増加等など、枚挙にいとまが無い程です。かかる中で「確信犯」は除いて、付和雷同的にヘイトスピーチに賛意を表明しているような人たちは、自分たちの気持ちを何処に、どのように訴え、どのように抗議をするのか、その先が見通せないというのが実情ではないでしょうか。もとより付和雷同的にしろ、かかる言動は許されるものではありませんが。
誤解を恐れずに言えば、彼らは一種の犠牲者でもあります。ある人は閉塞感の漂う日本の現状から疎外された人たちでありましょうし、またある人は歴史の事実と真実から目をさらされてきた人たちでもありましょう。私は、このような結果を招来せしめた政治や経済のリーダと言われる人たちに強い批判の念を持つと同時に、区長として、かかることの解決への道筋をしっかり考えて対処しなければ、その根絶はないものと考えます。
私は、今回の区長選にあたり、人が人を差別することのない社会へ転換することを基本に据えて闘って行く所存です。
ご質問をいただき有難うございました。貴会の活動に、改めて敬意を表します。
回答者(立候補者)氏名 菊池ひろし