【練馬区長選候補者アンケート】菊池ひろし候補者から回答をいただきました。

4月14日に各候補者宛にアンケートを送付しましたが、本日、菊池ひろし候補者から回答をFAXとメールでいただきました。お忙しい選挙戦のさなか、真摯にご対応いただきました事に対し、敬意を表し感謝を申し上げます。

メールでいただきました回答を、以下全文、ご紹介させていただきます。


2014年4月17日

差別反対東京アクション御中

練馬区長候補 菊池ひろし(紘)

冠省 去る4月15日付けで貴会から、ヘイトスピーチに関するアンケートを拝受しました。貴会がいかなる人種・民族への差別も許さないという姿勢の下で、ヘイトスピーチのデモ禁止の運動に継続的に取り組んでおられること、深い感動と強い共感を覚えています。そこで以下、貴会からの質問に対して誠実に回答致します。

1. ヘイトスピーチを行っている「在日特権を許さない市民の会」という団体を知っていますか?

はい(知っていた)

[具体的に]
当該の団体は、これまで新聞などでも報道されており、また彼らに類似した団体が新大久保などで口汚く叫んでいることに、私は強い嫌悪の情と怒りを覚えてきました。設問にあります京都地裁の判決は極めて妥当であると思います。彼らは「市民の会」という名称でありますが、その中身は私たち市民とは対極にある、人権無視と憎悪の「哲学」を持った人たちです。私たち市民は、このような団体の言動を許すわけには参りません。

2. 彼ら関連グループが練馬区内で街宣・デモ行進等をしていることを知っていますか?

はい(知っていた)

[具体的に]
私たちの町・練馬にも彼らの口汚い罵り声が聞こえて来ています。彼らは「練馬まで進出してきているのか」という驚きとともに、怒りの気持ちでいっぱいです。弁護士である私は、これまで人権を擁護すること、法の下では人間は皆平等であるとう日本国憲法の精神を大切にして弁護活動をしてきました。このような観点から考えて、日本人はもとより、いかなる外国人であってもヘイトスピーチで傷つけることは許されません。練馬区でも許してはならないと強く考えます。

3. ヘイトスピーチには区長が明確な姿勢と、リーダーシップを示すことが必要ではないか?

[具体的に]
区長の重要な役目・仕事には、区民が安心して暮らせる地域つくりがあります。区長は率先垂範して、区民が生命・財産、その他生活全般にわたって、より安心して暮らせる地域にすることを目指さねばなりません。私は、人が人を差別すること、つまり人の尊厳を侮蔑することに対して絶対に許さないという態度を表明します。同時に練馬区の職員に対しても、いささかでも妥協することなく差別を許さない行政の担い手であることを強く求めて、練馬区が人権擁護で先進的な都市であることを全国に発信してまいります。加えて区民のみなさんに対しても、練馬区の姿勢をしっかり表明するとともに、区民の皆さんと共に「私たちはヘイトスピーチに反対である」の声で包囲したいと考えます。

4. 先進的な自治体では、差別団体への公共施設の貸出拒否を実行しているが、練馬区では同様の措置を検討すべきと考えるのか?

はい(検討を開始する)

[具体的に]
他の自治体でも様々な取り組みが行われ始めています。そのような事例を速やかに集めて検討し、その中から練馬区にふさわしい条例を含む政策の立案に着手します。そのためには区議会のご理解も必要です。私は区議会の皆さんに対して、誠心誠意の姿勢で、状況と事の本質についてご説明し、ご理解と協力をお願いする所存です。

5. 上記回答1~4への補足、差別問題に対する考えがあれば自由に記載されたし。

近年の現象として、ヘイトスピーチを行う団体が横行しています。またこれに「共感」を寄せる人たちも増加傾向にあるように感じています。このことに心から怒りを覚えます。では、何故このような現象が起こっているのか、或いは急に台頭して跋扈しているのでしょうか。私はその背景に、経済的・政治的・社会的に閉そく状況にある日本の姿があると考えます。例を示せば、高齢者の生活難、青年・学生の就職難や「ブラック企業」に代表される極めて不安定な非正規雇用の増加等など、枚挙にいとまが無い程です。かかる中で「確信犯」は除いて、付和雷同的にヘイトスピーチに賛意を表明しているような人たちは、自分たちの気持ちを何処に、どのように訴え、どのように抗議をするのか、その先が見通せないというのが実情ではないでしょうか。もとより付和雷同的にしろ、かかる言動は許されるものではありませんが。

誤解を恐れずに言えば、彼らは一種の犠牲者でもあります。ある人は閉塞感の漂う日本の現状から疎外された人たちでありましょうし、またある人は歴史の事実と真実から目をさらされてきた人たちでもありましょう。私は、このような結果を招来せしめた政治や経済のリーダと言われる人たちに強い批判の念を持つと同時に、区長として、かかることの解決への道筋をしっかり考えて対処しなければ、その根絶はないものと考えます。

私は、今回の区長選にあたり、人が人を差別することのない社会へ転換することを基本に据えて闘って行く所存です。

ご質問をいただき有難うございました。貴会の活動に、改めて敬意を表します。

回答者(立候補者)氏名 菊池ひろし

 

 

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