新都政出発にあたって

猪瀬直樹前東京都知事の辞任に伴い、本年2月9日、東京都知事選挙が実施され、舛添要一氏が新都知事に当選しました。

私たち差別反対東京アクションは、東京都にヘイトスピーチ・人種差別問題への対処を求める市民の立場から、大きな関心を持ってこの選挙を見守りました。選挙期間中には、各立候補者に対しヘイトスピーチ・人種差別問題への関心と取り組みを問うアンケートを送付し、回答をWebにて公開しました。アンケート結果は他の選挙情報サイト等でもシェアされ、有権者に対して投票の参考となる基準を提示する上で一定の役割を果たしたと考えています。

また、私たちにとって大きな希望となったことは、多くの既存メディアがその選挙報道においてヘイトスピーチ問題を取り上げ、候補者の多くがこの問題について前向きの意思を示されたことでした。

ヘイトスピーチ・人種差別は、いまや東京都における最も深刻な社会問題の一つであり、なんらかの対処が必要な問題であるとの広い合意が形成されつつあるのだと、私たちは認識を新たにしました。

差別反対東京アクションでは、これまでと同様に、東京都に対してヘイトスピーチへの対処を開始するよう要望していきます。その上で、新都知事にはそのリーダーシップを振るってこの問題に積極的に取り組まれることを期待しています。同時に東京都の人権担当部署等にもこの問題に目を向けるよう働きかけていきます。

ヘイトスピーチ・人種差別問題への対処にあたっては、範囲においても手法においても広範な取り組みが必要となることが予想されます。差別反対東京アクションでは、当事者である都民、行政担当者、専門家、関心を持つ市民と幅広く協力し、東京都におけるヘイトスピーチ・人種差別問題を改善していきたいと考えています。

すべての住民がその属性に関わりなく権利を保障され安全に暮らすことのできる「世界一の東京」を、差別反対東京アクションは多くの都民とともに目指していきます。

2014年2月28日
差別反対東京アクション

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