3月27日(金)に、東京都議会の平成27年度第一回定例会が閉会しました。この定例会において、ヘイトスピーチを止める、やめさせるための条例、意見書、宣言などは、議案としても提出されないまま閉会となりました(提出議案の一覧はこちら)。
私たち差別反対東京アクションは、2013年10月から東京都に対し、「行政が責任を持ってヘイトスピーチデモを止めるための具体的な対策を講じること」を求めて、「差別反対都庁前アピール」を行ってきました。約1年半この活動を続けてきましたが、その間、国連人種差別撤廃委員会からの勧告、舛添都知事から安倍首相への申し入れに基づく自民党内でのヘイトスピーチ対策PTの開始、京都朝鮮学校前で行われた街頭宣伝を人種差別に基づく犯罪と断罪した最高裁判決、そしてなにより、昨年9月の東京都国立市議会での「ヘイトスピーチを含む人種及び社会的マイノリティーへの差別を禁止する 法整備を求める意見書」の採択から始まる、国に対しヘイトスピーチ対策を求める全国の多くの地方自治体での意見書採択の流れを受け、東京都としてもなんらかの態度を表明するものと期待していましたが、残念ながらその期待は見事に裏切られました。
差別反対都庁前アピールは、これまで58回、のべおよそ1,500人の方が参加して行われ、多くの皆さんの差別に反対する声、民族、人種差別だけでなく性差別、性的指向差別に反対する声を、都庁に届けてきました。しかしながらこの定例会の結果を受け、私たち自身がより強力な影響力と圧力を持つ団体に進化しなければいけないと考えています。そのための組織作りを検討し、具体的な活動内容についても見直す時期に来ていると考えています。
そこで、差別都庁前アピールは次回の開催をもって定期開催形式を一旦中断し、情勢等を見ながらより効果的なアピール行動として、不定期開催といたします。そして開催形式の変更によって余裕の出たリソースを、より強力な影響力と圧力を持つ団体に進化するための準備に振り分けることにいたします。
これまでの皆さんからの力強い支援に深く感謝いたします。また、これからの進化に向けた皆さんのご理解と引き続きのご支援も、お願いいたします。
【第59回差別反対都庁前アピールのご案内】
日時:3月31日(火) 19:00〜20:00