法務省リーフレット「ヘイトスピーチ、許さない。」が無いなら、東京アクションで刷っちゃいます。

きっかけはこのツイートでした。

@daiot · 3月2日
法務省の「ヘイトスピーチ、許さない。」のビラをたくさんもらえないかと、自分でプリントしたものを1部持って、横浜地方法務局の人権擁護課に行ってきたのだけど、次のようなやり取りの挙句、2枚しかもらえなかった…。

@daiot · 3月2日
私「これ何枚かいただきたいのですが」
法「データから印刷したものでいいですか?」
私「えっ。これ私が印刷してきたものなので、できれば正規のものを」
法「あまり無いので2枚でいいですか」
私「あまり無いんですか?」
法「本省からあまり送られてきてないんですよ。だからうちにもなくて」

@daiot · 3月2日
横浜地方法務局の本局は立派な合同庁舎に入っている大きなとこだけど、そこの人権擁護課にすら大して数を置いてないようじゃ、法務省の「啓発に力を入れる」は、力の入れ具合が不足しすぎてる気が。

@daiot · 3月2日
そう言えば、人権擁護課には、種々の啓発のチラシがおかれたスタンド?のようなものがあったのだけど、そこに「ヘイトスピーチ、許さない。」のチラシは置かれてなかった。ので、自分で1部プリントしていったのを見せて、「これありますか?」と聞いたんだよね。置かれてもいないという(苦笑)。

舛添東京都知事は東京都総務局人権部のホームページ「じんけんのとびら」で、このように述べています(知事からのメッセージ)。

2020年、オリンピック・パラリンピックが東京で開催されます。世界中から訪れる外国のお客様に「史上最高・世界一のオリンピック・パラリンピック」と評価される東京大会を実現したいと思います。
オリンピック憲章は、「人種、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別」を禁じています。この理念を東京においても実現しなければなりません。
一方、一部で見られます特定の国籍の外国人を排斥する趣旨の言動、いわゆるヘイトスピーチは、一人一人の人権が尊重され、豊かで安心して生活できる成熟した社会を実現する観点から、あってはならないことと考えています。
日本には、他者を思いやり、尊重し、互いに助け合って生活する伝統と、多様な文化を受入れ発展してきた歴史があります。
東京を訪れる外国のお客様に最高のおもてなしを提供し、東京の魅力を世界に発信していくためには、私たち都民と東京で暮らす外国人が同じコミュニティで生活する構成員である、という意識を持ち、多様な文化、価値観、生活習慣等について理解し、尊重することが何よりも大切です。
都民・国民の力を結集し、東京を思いやりに満ちた「世界一の都市」にしていきましょう。

東京都知事 舛添要一

舛添都知事は国レベルでのヘイトスピーチ対策を行うよう、安倍首相に要望を伝えたことは、皆さんもご存知のことと思います。安倍首相は本年2月17日の第189回国会本会議の場で、共産党志位委員長からの質問に対してこのように答弁をしています(衆議院会議録情報 第189回国会 本会議 第7号)。

ヘイトスピーチについてのお尋ねがありました。
一部の国、民族を排除しようという行動のあることは極めて残念であり、あってはならないことと考えています。
いわゆるヘイトスピーチと言われる行動に対する立法措置については、各党における検討や国民的な議論の深まりを踏まえ、考えてまいります。
今後とも、一人一人の人権が尊重される、豊かで安心できる成熟した社会を実現するため、教育や啓発の充実に努めてまいります。

それに先立つ本年1月16日の法務大臣閣議後記者会見で、上川法務大臣は次のように述べています(法務省:法務大臣閣議後記者会見の概要)。

私の方から一点報告をさせていただきたいと思います。
近年,特定の民族や国籍の人々を排斥する言動がいわゆるヘイトスピーチであるとして社会的な関心を集めているところでございます。こうした言動につきましては,人々に不安感や嫌悪感を与えるだけでなく,人としての尊厳を傷つけたり,差別意識を生じさせかねないものであるということで,あってはならないことであると考えております。法務省の人権擁護機関といたしましては,これまでの「外国人の人権」をテーマにした啓発に加えまして,現在,各種媒体により,こうしたヘイトスピーチがあってはならないということを,御理解いただきやすい形で表しました,より効果的な啓発活動に積極的に取り組むとともに,ヘイトスピーチによります被害などの人権に関する問題の相談窓口につきましても周知広報に積極的に取り組んでいるところです。
その一環といたしまして,既に「ヘイトスピーチ,許さない。」と題した新聞広告による啓発を行っております。
また第二として,法務省のホームページでの「ヘイトスピーチ,許さない。」と題したバナーやページの新設をいたしました。
第三として,法務省のホームページにリンクしたインターネット広告による啓発につきましても取り組んでおります。
これらと合わせまして,相談窓口の周知広報を実施してきたところでございますが,このたび,新たなポスターを作成いたしましたので御紹介いたします。
本ポスターのデザインは,黄色を背景に,黒文字で「ヘイトスピーチ、許さない。」という明確なメッセージを伝えるものでありまして,私どもの断固たる姿勢をアピールするものです。このポスターにつきましては,来週中に配布を開始した上で,法務省を始めとする中央省庁及びその出先機関,自治体,公共機関等での掲示を予定しているところであります。また,今後,このデザインを活用いたしまして,リーフレットや交通広告,あるいはスポット映像によります啓発なども予定しているところです。
(下線は東京アクションで追記)

このように、国レベルでとりあえずは啓発活動が始まったにもかかわらず、そのリーフレットが十分に配布されていないということは、国は本気で「ヘイトスピーチを許さない」社会づくりのための啓発活動を行う気があるのでしょうか?

差別反対東京アクションは、このような国が行っている「啓発活動の実態」に抗議する意を込め、また各地でのカウンターの際の周知活動の支援も目的とし、法務省が作成した「ヘイトスピーチ、許さない。」リーフレット(A4裏表4色カラー)を、とりあえず20,000部作成します。

各地には無償で送付いたしますので、ご希望される方は以下のフォームにてお申し込みください。リーフレットの発送は3/16から開始する予定です。


 

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