「人種等を理由とする差別の撤廃のための施策の推進に関する法律案」の早期成立を求める請願署名を開始します。

人種等を理由とする差別の撤廃のための施策の推進に関する法律案」(以下、「人種差別撤廃施策推進法案」)は昨年5月に参議院に提出され、第190回通常国会(会期:2016年1月4日~2016年6月1日)での継続審議議案となっています。今国会での成立を図るためには1日でも早く参議院での成立を経て衆議院に送付し、審議・議決に持ち込むことが求められます。

言うまでもなくこの「人種差別撤廃施策推進法案」は、1995年に「人種差別撤廃条約」に加入した日本にとって初めての、差別を禁止する社会作りに向けた法案であり、これまでヘイトスピーチを垂れ流す差別主義者たちと闘ってきた人々にとっても、待ち望んでいた法案でもあります。

すでにご存知の通り、多くの地方自治体において、国に対して法的整備も含めたヘイトスピーチへの対処を求める決議が採択されています。また本年1月には、国会での法案成立に先立ち大阪市議会において「大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例」が可決されました。この条例は(1)ヘイトスピーチ等の定義を明確にし、(2)中立的機関の審査によってヘイトスピーチと認められた行為に対し、(3)ヘイトスピーチの拡散防止措置と合わせて表現内容の概要、表現活動を行ったものの氏名又は名称等を公表するという、画期的な内容となっています。

「人種差別撤廃施策推進法案」はこれらの地方自治体の要望に応え、また大阪市のような地方自治体独自の、様々なヘイトスピーチへの対処を後押しする原動力となり、さらには様々な差別を日本の社会から無くしていくための第一歩となる重要な法案です。

そのためにも、「人種差別撤廃施策推進法案」の今国会での成立を求める多くの人々の声を国会に届け、法案審議を加速させることが求められています。

差別反対東京アクションではのりこえねっと様と共同し、「人種差別撤廃施策推進法案」の早期成立を求める請願署名を、本日から開始いたします。この署名活動は差別のない社会を求めるより多くの人々に広く署名をしていただくために、あえて昔ながらの自筆署名用紙を用いた署名活動を重視して取り組んでいきます。

署名用紙は【こちら】からPDF形式でダウンロードできます(「こちら」をクリックして下さい)。

【2016/3/9追記】

署名は参議院議長、衆議院議長、それぞれ別々に提出が必要であるとの指摘を受けました。これまでいただいた分は、コピーをしてそれぞれに、あるいは当面の採択に向けて参議院議長あてとして活用させていただきますが、改めて参議院議長あて、衆議院議長あてに分けたものを作成しましたので、お手数をおかけいたしますが「両方をダウンロード」の上「両方に署名」をお願いいたします。

集めていただいた署名は、大変お手数をおかけいたしますが、下記にご送付下さい。

〒169-0072
東京都新宿区大久保2-7-1 大久保フジビル 311 ペンの事務所気付
のりこえねっと・差別反対東京アクション 署名受付宛

第一次の締め切りは2016年3月末といたします。それまでに皆さんと一緒に多くの署名を集めていきましょう!

人種差別撤廃施策推進基本法_請願署名